ロンドン3日目
イギリスに来てから、ずっと晴天が続いています。
ありがたい。ありがたい。地下鉄に乗ると暑いけれど
光も風もとっても心地よくて最高!日本ならさしずめ高原の夏って感じかな。
さて、今日は地下鉄Pimlico駅から徒歩10分のところにある
テート・ブリテンへ。昨年、NYに行った際、
貪欲に美術館巡りをしていて、ハッと気づきました。
そういえばイギリスに来ると、基本的に何もしないという、
贅沢な時間の使い方をしていたことを。
それで今回は、もうちょっと積極的に観光しようと思ったわけです。
吹き抜けの高い天井がとてもきれい。
青空が透けて見えています。
初めてここを訪れたのが2005年。
もう10年も前のことです。
その時は、ちょうどミレーのオフィーリアが
画架に掛けられて、目線に置かれていました。
長いことその前に座り、川の流れや小さな花々、
衣服の華麗さ、オフィーリアの表情に
見入ったものです。
こんな素敵な動画を見つけました。
日本にも来てたんですね。
「ask me」 と書かれた赤いバッグを持った案内の方がいて
ブレイクが見たいといえばそこへ、ラファエル前派が見たいといえば
その部屋に連れて行ってくれます。
それにしても、あるわ、あるわ、ロセッティはいうまでもなく、
E.バーン=ジョーンズの「黄金の階段」に、ウォターハウスの「シャロットの女」も、
こんなにわんさか飾ってあったら、ありがたみが失せてしまう。
それにしても、今回、絶対見逃さないと決めてきた
ロセッティの「ベアタ・ベアトリクス」、割と小さい。
あんな上の方じゃ、よく見えませぬ(涙)
ワッツの「Hope」も、見たかった作品のひとつ。
何とも不思議な絵です。目隠しをした女性が
竪琴の響きに耳を傾けているのでしょうか。
水に浮かんでいるような地球の上に腰かけて。
バイオグラフィーワークでは、ワークの始まりなどで
アイスブレイキングにカードを使ったワークをします。
なので、いつも私のショッピングの中心は
こういったカードなのです。
今日もたくさんのカードを買いました。
もちろん、このカードも。
美術館は案外疲れます。絵に導かれるようにして、結構な距離を歩いていることや、作品のエネルギーが強いからでしょうか。どの美術館にも、いくつかカフェやレストランがあって、疲れたらお茶を飲んだり、ケーキを食べたりするのも楽しみです。というわけで、娘と私はアーチの向こうに緑が見える席で、キャロットケーキを食べていると、突然、そのアーチから鳩が飛び込んできました。驚いたことに、鳩は近くに座っていた女性の頭の上に止まったのです。そして、さらにさらに驚いたのは、その女性は、鳩が頭に止まっているのに、頭を振るわけでも、手で追い払うでもなく、頭に鳩を載せたまま、何事もないかのようにお茶を飲んでいたのです。やがて鳩は天井近くのライトの上に移動して、しばらく店内を見回していたあと、外へまた飛んでいきました。
観てきた絵を一気に忘れてしまうほど、びっくりしました。