あの大英博物館に、バッチのレスキューレメディが展示されているらしいと小耳にはさみ、今日はバスに乗って、ブリティッシュミュージアムへ。最近のテロ事件の影響か、入場の際にバッグの中身を改めるとのこと。ずらっと道路まで行列が溢れていましたが、まあ難なく入場。
さて途方にくれそうなほど広いミュージアムの入館料が無料とは、大英帝国の懐の深さか、はたまた過去の略奪の罪滅ぼしか。とにかくありがたいことこの上なし。
バッチのレスキューレメディはどこにあるのかな。ありましたぁ~
展示室24 「Living and Dying」
長い長いガラスの展示台の上に、ずら~っと並べられているのは、薄い紗のような布に織り込まれたおびただしい数の薬14,000個、さまざまな色、形のカプセルや錠剤は、風邪薬や抗がん剤などなど。イギリス人が生涯を通して飲む平均的な薬の量だとか。そしてピンセットや包帯と並んで、我がバッチフラワーのレスキューレメディが!!
ほとんど病院に行かない私にとっては、信じられない薬の数ですが、そういえば私の両親など、食前食後、病院の大きな紙袋から、まるでアラレでも食べるように薬を飲んでいましたっけ。どんなに元気な人であっても、生と死の狭間で、病気に全く縁のない人はいないわけですし、医学の発展によって、病の克服もあったことでしょう。けれど、それにしても、健やかな生と死はいったいどんなこと?しばし立ち止まって考え込んでしまいました。
実は、もう一度見たいと、心密かに思ってきた展示物がありました。
大英博物館には、十数年前に1度きり来たことがないのですが、
その後、それを見た時のざわめきというか、
恐怖に似た怖れを思い出しては、
次の機会には、もっとしっかり見ようと思っていたのです。
あれはどこの展示室だったのかしら、
記憶では、展示室というより、階段を下りたひとけのない場所で、
天井まで届くような白い大きな動物か人らしき彫刻が2つ向き合ってありました。
で、今回、それを探してあちこち歩き回りましたが
どうしても見つかりませんでした。
それらしい展示室そのものがありません。
で、本当にあったの?ここだったの?と問われると
急に自信がなくなり、ひょっとすると、あれは夢だったかも、
という気がしてくるのです。
長い時の流れを超えて、存在するモノたちを見ていると
不思議な感覚に襲われる人は、決して私だけではないでしょう。
それにしても、どうしても、
夢とは思えない、リアルな記憶なのですけれど。