ロンドン6日目
ビクトリア&アルバートミュージアム、(V&A)かつて、ここを訪れた時はアールヌーボー&デコの特別展が開かれていて、その頃、私はアンティークに嵌っていましたから、見るものすべてが感激の嵐! で、ミュージアムを出てボ~ッとしたまま乗った地下鉄の中で、バッグから財布を抜き取られた苦い思い出があります。にもかかわらず、知らぬが仏で、サボイに入り、アフタヌーンティーをしたあと、いざ、支払いをと気付いたときには後の祭り。警察に届け出をしたり、カードを無効にしたりと散々な目に遭いました。そして1年後、ほとぼりが冷めたころ、盗まれたカードがアメリカで使われたようで、その請求書が私の手元に届いたときには、一瞬、なんのこと!?もちろん、無効の届け出が出ているカードですから、私には実害はなかったのですけれど。旅先では思いがけないことが起こるものです。
今回、観ると決めてきたのは、ルーシー・リーの作品。初めて彼女の作品を知ったのは、友人から送られてきた美しいポストカードでした。その時は機会に恵まれず観に行けませんでしたが、今年また、没後20年のルーシー・リー展が日本で開かれていますから、秋には姫路あたりまで出かけようと目論んでいます。
わき目もふらず陶磁器が展示されている6階を目指します。そこにはルーシー・リーの工房が再現されたコーナーがあって、ガラス越しではありますが、土や釉薬やら、使いかけの布などが無造作に置かれていて、なかなか興味深いです。作品は想像していたよりはたくさんの数があり。かなり満足しました。とはいえ、それはないよ、というくらい、雑多に並べられているのを見ると、テートの時の絵のように、せっかくの作品のありがたみが減ってしまうのは何とも残念です。ひっそりと静かな展示室はそれだけでうれしくて、あちらのガラスケース、こちらのガラスケースと、行ったり来たりしながら、角度を変えてのぞき込んだりして、端正な美しいフォルムを楽しみましたが、やはり作品には、それにふさわしいだけの十分な余白がほしいものです。
あゝ、手に取って、触れてみたい・・・
V&Aのカフェ、ウィリアム・モリスの内装は見ごたえがあります。
うっとりと天井を見上げ、壁を眺め、
スコーンにクロテッドクリームをたっぷり塗って、お茶を飲む、、、
目もお腹も大満足。もう最高。
さあて、明日からはバッチの仲間と合流します。いよいよ旅も次のステージへ。