9月、末娘の誕生日が来て、
私の3人の子ども達全員、30代になりました。
もうみんな、すっかり大人です。
18年前、金木犀の香る美しい秋の日に
夫は、私と3人の子どもを遺して
旅立っていきました。
振返れば、大変な時もありましたが、
それぞれみんなよく頑張りました。
子どもたちは、まだ幼かったのに、
誰一人、それについて、
文句を言わなかったのは、えらい。
何があっても、それはそれとして、自分の人生を引き受けること。
子どもたちは、見える父親は失ったけど
見えない父親が、とてもいい教育をしてくれました。
死者と生者の協力で、この世は成り立っている、と思えば
自力だけで、ことが成されるわけでないのは当たり前。
なにもかも、すべてのことに、ありがとう
この澄んだ秋の空気の中で、冴え冴えとする心を抱いて
私を追い越していった子どもたちの後ろ姿を
楽しく思う此の頃です。