晩秋の植物観察会2016~東山植物園で
今日はとても冷えます。背中のリュックの中には小さなおにぎりが二つ。白湯を入れた水筒、スケッチブックに鉛筆、カメラ、ポケットにはすぐに取り出せるよう愛用のルーペを入れて、今年最後の植物観察会で東山植物園へでかけました。いつものコースをBFRP東海のメンバーたちと一緒に、バッチフラワーの植物たちに挨拶しながら歩きます。ピークを過ぎたとはいえ、紅葉が美しく、人もたくさんでいつもより賑やか。と言っても、植物園は動物園エリアに比べると静かです。
東海の森に入る手前に、奥池があります。ここは植物園内で最も大きな池です。その休憩所のそばに立つのはヤマナラシ~バッチフラワーのアスペンです。ほら、真ん中の黄葉している木です。アスペンは、葉柄が長く、ちょっとした風にもちらちら葉っぱを揺らすのが特徴。その姿が表す通り、不安に襲われて激しく揺すぶられるような時に使います。
2016年秋の植物観察会は、9月、10月、11月と3回。9月は雨が続いたせいか、ブナの森はキノコが至るところに生えていて驚かされました。スケッチをしている顔と言い、足と言い、蚊が押し寄せて描いていられないほど。10月には季節の移行が顕れ始めたものの、まだ密やかでもあり、準備途上の冬芽の姿に、我が身を重ね合わせもしました。11月、紅葉も進み、葉を落としてすっきりと骨格だけになった木々は、より本質的にその姿を見せてくれます。葉がある時にはわからなかったことが、顕わになってきます。同時にそこで準備されている姿も。それにしても、準備しているのが見える時には、もうできている時なのです。となると、準備って、いったい、いつするのでしょう。
BFRP東海のブログで、11月の植物観察の詳細をご報告しています