私は伊勢で生まれ育ったから、多分、富士山の麓や、京都などの観光地生まれの人も同じだと思うのですが、当たり前のところにいると、外から見るほど、ありがたみを感じることもなく、大人になって、いいね、と言われて初めて故郷を誇らしく思うようになりました。
でも、高校の頃、学校帰りに友人たちとよく歩いた
外宮の梅林は駐車場になり、勾玉池周辺は整備され、
綺麗になったものの、あの頃の佇まいは薄れ、
私の記憶の中の「外宮さん」とは少し違います。
(鳥居から一歩入れば、今も昔と同じ別世界ですが)
実家から外宮は徒歩圏内だったし
当時、高校も外宮のすぐそばだったから、
(今では高台に移転してしまったけれど)
外宮は私にとって、普段着の馴染み深い場所でした。
とはいえ、親が老いてからの伊勢は介護一色。
7年の間、数えきれないほど、伊勢と名古屋を
往復しましたが、伊勢だからといって
その地を楽しむ気持ちに到底なれませんでした。
そのあいだも、そのあとも。
外宮、内宮をはじめ、市内に点在する別宮の月夜見宮、月讀宮、倭姫、また遙宮の瀧原宮、伊雑宮等々、家族で、また友人たちと訪れたこと、そして、折々に遊んだ従姉妹たちのことが偲ばれます。
久しぶりだし、今年は
新しいまなざしでわが故郷を眺めてみようかな。
近年の遷宮やパワースポットブームなどで
伊勢神宮の人気は急上昇、
下の画像は「三つ石」
外宮のパワースポットで有名です。
誰もいなかったので、大急ぎでパチリ。
人が来ては皆、手をかざしていきます。
う~む、あったかい!?