猛暑に豪雨、極端な気象が続いた夏を思うと、なんとこの秋の穏やかなこと。この美しい季節を長く楽しめるのは、ありがたいことです。
11月の観察会の時には、狂い花に加えて、時ならぬ芽吹きも見られましたが、このところの朝夕には厳しい冷え込みも。2018年最後の植物観察会、12月5日(水)では、馴染みの植物たちの冬姿とともに、きっとあでやかな紅葉も楽しめることでしょう。晩秋の気配漂う植物園をご一緒に歩きましょう。
詳細はBFRP東海ブログ植物観察会へ
11月の植物観察会では、普段はスケッチ対象ではないハニーサックルを全員でスケッチしました。ただ眺めているだけでは、絶対に届かないところまで入り込めるのが、スケッチのよさです。描いていると小さな蜂がやってきて、花の周りでホバリングを始めました。ハニーサックルは頂生輪生体と呼ばれ、一つ一つ筒状になった蕾は開花すると唇状に上下に分かれます。花弁の内側は受粉すると白から黄色に変化しますが、不思議なことに、蜂は内側が白い花ばかりを狙って蜜を集めている様子。蜂に聞きたい。白と黄色の違いがなぜ分かるのか?受粉前の花の方が、香り高いのか?ハニーサックルに聞きたい。受粉を果たしたら、蜂は御用済み? とにかく 植物と昆虫の関係の不思議さを、つぶさに見せてもらえて、あゝ幸せ。
この秋の私たちの人気ナンバー1は、ゲンチアナの近縁種リンドウです。
東山植物園に足しげく通っているメンバーから、咲きました!情報が届くと、入れ替わり立ち替わり、次々に訪れては、今日のゲンチアナ画像がアップされています。
目立たないところでひっそり咲いているので、気づいている人はかなりのマニア。園芸種のリンドウに比べると、断然、茎はほっそり、たおやかで愛らしい。野辺の花の魅力はこんなところにもあります。
植物園の園内マップにも載っていないところにあったホーンビーム(クマシデ)。植物観察を地道に続けていることで、目利きになった仲間の一人が見つけました。種はまるでミノムシがくっついているように見えます。
こちらが本家イギリスのホーンビーム(西洋シデ)です。広大なキューガーデンを一日バッチフラワーレメディになっている植物を探して見て回り、歩き疲れて時間切れ。もう帰ろうと何気なく見まわした時に会えたのがこのホーンビーム。こうして見つけられたのも、これまで散々日本のホーンビームを見ていたからでしょう。けれどこうして並べてみると、種の羽の形もちがえば、縦筋が特徴的だと思っていた木肌も違います。キューガーデンのホーンビームの木肌はごつごつ割れているところを見ると、成木~老木なのでしょう。バッチのレメディは、この西洋シデの花から作られています。
今年最後の植物観察会、深まる秋をご一緒しましょう。
スケッチブックとおにぎりをもって。
第24回 BFRP東海 植物観察会
2018/12/05(水)10:30~
名古屋市東山植物園門に集合
お問合せはBFRP東海
(担当嶋崎)まで
参加費(入園料500円を各自で払い入園)
持ち物 スケッチブック・色鉛筆・お弁当、ルーペ(持っている方)
バッチフラワーの近隣種など、植物を観察しスケッチします。
歩きやすい服装・靴でお越しください。