12月のバッチフラワー
ホリー
カテゴリー:人や周囲に敏感すぎて影響されやすい
英名:Holly
学名:llex aquifolim
和名:セイヨウヒイラギ
キーワード:嫉妬 憎悪 猜疑心
嫉妬や羨望、復習や猜疑心と言った思いに時折かられる人のためのレメディです。また色々な場合に感じるいまいましさに対しても有効です。不幸の原因がこれといってない場合、しばしば自分自身の中で非常に苦しみます。
Dr.Ed Bach「12ヒーラーとその他のレメディ」より
クリスマスが近づく頃、初夏に花を咲かせたホリーの実が真っ赤に色づきます。『魂の植物 バッチの花療法への新しい洞察』では「ホリーの葉はイエスの痛みの印として棘を、無実で流した血の印として赤い実をつけるようになった」と書かれています。
花の画像は、我が家の玄関先にある園芸種のクリスマスホリー。いつしかとても大きな株に成長しました。初夏には蜂がいっぱい飛んできます。下の画像はイギリスのあちこちで見かけるホリーですが、クリスマスホリーに比べて、棘を持った鋸歯葉は刻みが細かくて、それはそれは触ると痛い。いつか野に咲くホリーの花をイギリスで見たいものです。
かれこれ15年くらい前の晩秋のこと。ロンドンの南、プーさんの森としてよく知られている、アシュダウンフォレストのビーチの森の中を歩いたことがあります。ビーチは夏の間、葉を広げビーチドームを形成するので、光が遮られてしまうため、下草が生えないということを聞いていましたが、広大な森の中はビーチの落葉でじゅうたんを敷き詰めたようでした。葉を落としたビーチの森は不思議な静けさに満ちています。
ビーチの根元にホリーの茂みを見つけた時、どんなに私はうれしかったことでしょう。拒否されようと、批判されようと、光を遮られようと、ホリーが指し示すのは『愛』なんだ。愛ってそういうものなんだと、その時、確信しました。閉ざされたビーチの森の中でも、ホリーは生きるって、ホントだったんだと。
ホリーのネガティブな状態になると、とても攻撃的になったりしますから、それが二次的な感情だとはとらえにくいものですが、影響の受けやすさに分類されている通り、私たちは、愛の反語となるような、憎悪とか嫉妬、羨望といった、誰もが持っていて当たり前の感情ですが、それによって、自分が望んでいない領域まで毒されてしまうことがあります。ホリーはそんな時、一種の解毒剤のような素晴らしい働きをしてくれます。
日本ではこんな大きなホリーの茂みに出会うことはなかなかありません。どんなに暗い森の中でも、ホリーは光を集め花を咲かせることができるのです。それは憎しみや、それに伴う悲しみに対し、自家発電できるってことかもしれません。「暗いと不平を言うよりも、すすんで灯りをつけましょう」みたいな。
人に裏切られて、すごく腹を立てたことがあります。でも裏切られるってなんだろう。もともと信用していなかったら、まず裏切られることはありません。なんだかおもしろいのです。人生を信頼しているからこそ、自分の思いとは違った反応や答えが返って来た時、落ち込んだり、腹を立てたりするのです。結局、私たちは人生を愛したいし、信頼したいというわけです。もし、あなたが暗くて深い淵にはまり込んでいるなら、どうか、愛を思い出して。クリスマスは愛だもの。クリスマスにはホリーを!
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1月のバッチフラワー スィートチェストナット
12月のバッチフラワー マスタード ホリー
11月のバッチフラワー ワイルドローズ
10月のバッチフラワー ハニーサックル
BFRP東海 レメディ研究部ブログ バッチフラワーレメディ研究室~その深淵なる世界の探究