3月のバッチフラワー
スクレランサス
カテゴリー:内心の不確かさ
英名:Scleranthus
学名:scleranthus annuus
和名:シバツメグサ
キーワード:優柔不断、迷い、混乱
二つの選択肢がある時、一方が正しいように感じたかと思うと次の瞬間には、もう一方のほうが正しいように思えて、いつまでも決められないで苦しむ人、このタイプの人は、通常物静かで一人苦しみ、悩みを人と話したがりません。
Dr.Ed Bach「12ヒーラーとその他のレメディ」より
早春、田んぼの土手を覆うスクレランサス。今、満開!!え?どこに花があるの?
直径7㎜にも満たないほど小さな花は、一瞥しただけではわかりません。
バッチフラワーレメディ38種類すべてが揃ったあと、バッチ博士はそれらを最終的に7つのカテゴリーに分類したことはよく知られていますが、私がバッチを学び始めた頃、スクレランサスが入っている『内心の不確かさ』のカテゴリーは、なんだかピンときませんでした。『不安と恐怖』とか『失意と絶望』などは、いかにもネガティブで分かりやすいのですが、内心が不確かだからって、すぐさまネガティブな感情に結びつくように思えなかったからです。でもレメディを使っていくうちに、このカテゴリーの分け方は、なんて絶妙なんだろうと思うようになりました。
スクレランサスの優柔不断とか迷いには、今日は赤い服?白い服?どっちがいいかしら?なんて、可愛いのもありますが、なぜ決断できないか、という気持ちを深く見ていくと、自分の中に判断の基準がなく、自分の外に基準がある、あるいは自分の基準よりも、他者の基準の方に価値があると考えてしまいがちだということがわかってきます。比較的、決断に時間のかからない私でも、時にはあれやこれやと考えて、心が定まらないことがあります。それはどうしてなのでしょう。
自分の本当の気持ち(願い)が分からない
他者(周囲)の期待を優先させる
後々、大丈夫だろうか、とか
世間の目とか、常識とか
評価されるとか、されないとか
私、どうすればいい?どうするのがいいの?
たとえば、今みたいな時期、予定を決行するか止めるのか
振り子のように揺れる。果てしなく揺れ、悶々と葛藤する。
これって恐怖や絶望とは質が違うものの、すご~く苦しい。
私の場合、スクレランサスのネガティブな状況に陥る時、よくセントリーやラーチ、ミムラスも一緒に現れます。影響を受けやすく、他者のニーズをあれこれ考え過ぎるセントーリー。自信のないラーチ、あれこれ不安なミムラス、混然一体となって、自分の願いがぼやけてしまう。自分の意志が分からなくなる。「あなたはどうしたいの?」と自分に問いかけねばなりません。
レメディを摂ると、自分の揺れを自覚できる。外がどんなに揺れていても、内側が静まる、それまで分散していたエネルギーがシュッとまとまる。そうすると、中心軸が定まり自分の判断に確信が持てる、そんな感じがします。
スクレランサスは、ほふく性の植物です。つまり地べたの表面を覆うように成長します。指標では「選択肢の間で迷う」と表現されていますが、茎が分枝を繰り返し、周辺へ向かって広がるさまは、中心軸を持たずまとまることがありません。
スクレランサスの質が拡散だとすると、同じカテゴリーで、人生の岐路や目的探しのような場面での迷いに用いるワイルドオートのクオリティは上下です。まず2m近くの高さまで伸びたあと、穂先が下垂し空間で揺れます。何となく天上的迷い、スクレランサスは地上的迷いというイメージがあります。
バッチセンターの庭のワイルドオート
バッチフラワーと七つのカテゴリー
「不安と恐怖」
ミムラス・アスペン・チェリープラム・ロックローズ・レッドチェストナット
「内心の不確かさ」
スクレランサス・セラトー・ゲンチアナ・ゴース・ワイルドオート・ホーンビーム
「現実への無関心」
ハニーサックル・マスタード・ワイルドローズ・クレマチス・オリーブ・ホワイトチェストナット・チェストナットバッド
「淋しさ」
「敏感過ぎて影響を受けやすい」
「失意と絶望」
スィートチェストナット・スターオブベツレヘム・エルム・クラブアップル・パイン・ウィロー・オーク・ラーチ
「他者の幸せに関心がありすぎる」
チコリー ビーチ バイン バーベイン ロックウォーター
BFRP東海 レメディ研究部ブログ バッチフラワーレメディ研究室~その深淵なる世界の探究